指揮命令系統の統一

若手社員の教育を行なうにあたって、現場のプロパー社員たちにはひとつお願いをいたしました。

それは「教育に関わらないこと」。

優秀な軍隊は、指揮命令系統が統一されています。軍隊でたとえなくても、優秀なチームや組織というのはそういうものです。
間違っても複数の方向からあらゆる命令が飛んでくるような組織は優秀とは言えないです。

物事を教えるときも同じで、複数人からいろいろなことを教わるなんてことは避けなければいけません。
なぜなら教わるほう、教育されるほうが混乱してしまうからです。

仕事を依頼するとか、会話をするといった普段の業務などに制限は設けませんが、ただ1点のみ、教育に関する指揮命令系統だけは統一させておきたいです。
そしてこれが守られる限り、若手社員への教育はスムーズに進むことでしょう。

若手社員の教育

本来の業務外ではありませんが、業務委託元の若手社員を1名教育をすることになりました。

4月に着任して以来、何人かで教育をしていたのですがまったく成長する気配がないため、別部署へ異動させようかという話がでているようないわくつきの社員です。

ただ、自分からすると「教育って言っているけど、誰も何も教えていないよな」というのが正直なところ。しかも複数人で教えているものだから、人によって言っていることがバラバラで統一性がない。
これでは教わっているほうも混乱するよなぁ……と思っていたところへ異動の話が持ち上がり、それであれば1ヶ月だけでも自分が教育担当として教えていきます、という流れで教育担当になりました。

正直、自分の業務だけで手一杯なところはあるのですが、このままではあまりにも若手社員が不憫すぎて……。

1ヶ月後、何がどうなっているのかわかりませんが、ひとまずはIT Conductor流の教育を施してみたいと思います。

仕事の順番を考える

デスクに向かって資料を作成しているとき、不意にお手洗いへ行きたくなるときがあります。
そんなときは「ついでに一服もするか」と考えて、さらに「コーヒーを一杯入れるか」とか「なにかおやつはないかな」などと、ついでにできることを考えたりします。

そうしたとき「どの順番でやっていくのが効率的か」というような、いわゆる「段取り」を考えたりするのですが、自分はしょっちゅう段取りを考えていたりします。
半ばクセみたいなもんですよね。

ただ、誰しもがこうしたクセを持っているわけではなくて、仕事の順番を考えられなくてそこでフリーズしてしまう人もいるんですよね。
自分のチームにいる若手がまさにそれで、ひとつひとつ作業の順番を教えてあげないと何もできずに時間を過ごしてしまったり、面倒なところから始めてしまってそこで躓いてしまったり……。

まぁ、彼の場合は若さゆえの経験不足なだけですから、「段取り」というものをしっかり教え込んでいけば良いだけの話ですが、問題は教えていく内容ですね。

自分なりの教え方でついてこれるだろうか? どういう順番で教えていくのがいいんだろうか?  などとまた段取りを考えてしまうわけです。